幼なじみの、隠しごと。
「……ねぇ、聞いた? 碇代くんもモデルになったんだって……!」

「すごいよね、かっこいい……!」

「憧れちゃうなぁ……」


そううっとりしている女の子たちの会話に、驚いてしまう。

も、もう叶がモデルになったことが広まってるの……?

は、早いなぁ……

そう考えていると、風華が叶を睨むように言った。


「……ふん、人気者になってるじゃない」

「唯月以外どうでもいいよ」


叶はそう即答して、にっこりと笑う。

ど、どうでもいいって……それは、ダメなんじゃないかなっ。


「唯月を一番に優先しなさいよね」

「当たり前」


叶は頷いて、私の手を握る。

そしてこっちを見ながら微笑んでいった。


「俺の一番は、ずっと唯月だから」
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