幼なじみの、隠しごと。

第七話 ドキドキな撮影

「唯月、おはよう」

「おはよう、叶!」


元気よく挨拶をすると、叶は笑ってくれる。

その笑顔は、いつもよりかっこよく見えて……恋してるのだと、感じてしまう。

そんな私に、叶は聞いてくる。


「足はもう大丈夫?」

「うん、もうすっかりよくなったよ!」


笑顔で頷くと、叶はほっとしたような表情をする。

……こんな小さな心配をしてくれるだけで、嬉しくなってしまう。

ドキドキして……どうにかなってしまいそうだっ。

そんな気持ちを隠すように、私は言う。


「ねっ、早く行こ!」

「うん、そうだね」


幸い叶は気づかなかったのか、怪しまずに頷いてくれた。

少しホッとしながら、道を歩いていく。


「今日はどんな撮影なんだろうね?」

「そうだね」
< 49 / 65 >

この作品をシェア

pagetop