幼なじみの、隠しごと。
「大丈夫、今までずっと守ってくれてた。今回も守ってくれた」


私がそういうと、叶は「……そうだね」と優しく返してくれた。

その声が心地よくて、目を瞑る。

……揺れも心地よくて、眠ってしまいそう。

でも、最後にこれは言わないと。


「……ありがとう」


私を守ってくれて。

私を慰めてくれて。

私を好きでいてくれて。

私と一緒にいてくれて……ありがとう。

好きって……気持ちには気づいたけれど、まだ言えない。

まだ私が叶にふさわしくないから。

だから……少しだけ、待っていて。

叶にふさわしいって、胸を張って言える私になるまで……




◇◆◇
< 48 / 65 >

この作品をシェア

pagetop