ヘンタイ魔術師は恋愛攻略法に悩む
「破壊された場所がどこにあるのか、見つけるのも難しいのですが、
まず、本来の魔法陣がどのような図形をしているか、熟知していないとできない。
それは粉々になった陶器の壺を、もとのように復元するのと同じようなものです」
「それに、破壊魔法を使える魔術師は、相当に手練れでしょうから、
見つからないように念入りに隠すか、何かで上書きして痕跡を消していると思います」
リアララは説明をしながら、「NO」と言えない所まで話が進んでしまったと感じていた。
だがこの王族案件は「YES」でも「NO」でも結末は同じ・・・なのだろう。
王がそこまでして修復を熱望している人物とは・・・誰なのか。
リアララは率直に聞いた。
「修復をするのは・・・どなたの魔法陣ですか?」
「レスタ姫だ」
王はためらいなく即答した。
レスタ姫・・・国王の二人いる娘の姉のほうだ。
そういえば、結婚したという話は聞いたことがない。
妹のほうは、B国の王族と婚約が決まりそうだという噂を、最近耳にしたことがある。
「女性の魔法陣は男よりも繊細なつくりなので、修復の時に何かのきっかけで破壊してしまうことがあります。
うまくいっても、妊娠して・・・その子どもの魔法陣に影響が出る可能性も否定しきれないのです」
まず、本来の魔法陣がどのような図形をしているか、熟知していないとできない。
それは粉々になった陶器の壺を、もとのように復元するのと同じようなものです」
「それに、破壊魔法を使える魔術師は、相当に手練れでしょうから、
見つからないように念入りに隠すか、何かで上書きして痕跡を消していると思います」
リアララは説明をしながら、「NO」と言えない所まで話が進んでしまったと感じていた。
だがこの王族案件は「YES」でも「NO」でも結末は同じ・・・なのだろう。
王がそこまでして修復を熱望している人物とは・・・誰なのか。
リアララは率直に聞いた。
「修復をするのは・・・どなたの魔法陣ですか?」
「レスタ姫だ」
王はためらいなく即答した。
レスタ姫・・・国王の二人いる娘の姉のほうだ。
そういえば、結婚したという話は聞いたことがない。
妹のほうは、B国の王族と婚約が決まりそうだという噂を、最近耳にしたことがある。
「女性の魔法陣は男よりも繊細なつくりなので、修復の時に何かのきっかけで破壊してしまうことがあります。
うまくいっても、妊娠して・・・その子どもの魔法陣に影響が出る可能性も否定しきれないのです」