ヘンタイ魔術師は恋愛攻略法に悩む
しかし、その言葉を聞いて安堵したのか、王の視線が柔らかいものになった。

「ところで、君はいくつかね」

「今年で30です」

「レスタより、ひとつ下なのか・・・」

国王は考え深げに言った。

王女の魔力消失の謎。

これはブルーノ・ヴァリエスタが出した、最後の課題なのかもしれない。

その時、リアララの視界がぐわんとゆらぎ、結界が解かれたのがわかった。

王の姿はすでにない。

窓が開かれ、空は濃紺。
西の方には、オレンジ色の雲がはけでひかれたようになびいていた。
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