ヘンタイ魔術師は恋愛攻略法に悩む
リアララはひざまずいたまま、
レスタ姫を見上げた。
レスタ姫は、瞳が微妙だが紫がかっている・・・?
通常、魔術師は目の彩光部分に、家系特有の魔法陣の色が反映する。
王族は紅色が定番なのだが・・・
これも魔法陣の変異の影響か?
「あなたっ!!聞いているのっ?ヴァルト・ゴードンさんっ!
いつも賭博場に入り浸っていると聞いたけど?!!」
レスタ姫のお怒りは収まらないが、リアララはその指先から漏れ出る魔力の欠片に釘付けになっていた。
金色の欠片だが、わずかに混じる深い青色が美しい。
ヴァリエスタ・ブルー。
間違いない。
この青はヴァリエスタ家特有の魔法陣の色彩なのだ・・・
「この件は、君の父親、ブルーノが絡んでいると思っている」
あの時の国王の声が、脳裏に響く。
ようやく、リアララが口を開いた。
「あなたが・・・レスタ様ですか?」
「はっ!ゴードンさん、私に何か言い訳でもしたいのですか?!」
「いや、そうじゃなくて・・・」
その時、別の修道女が入ってきて、レスタ姫に耳打ちをすると、姫はひるむように一歩下がった。
「えっ?違う・・・それじゃ・・あなたは、誰?・・・」
リアララは何とか立ち上がり、
丁寧にお辞儀をした。
「リアララ・ヴァリエスタと申します。
魔術師で魔法陣鑑定の仕事をしています」
「鑑定」という単語がでた途端、レスタ姫は顔色を変え、ローブを翻し速足で出て行った。
レスタ姫を見上げた。
レスタ姫は、瞳が微妙だが紫がかっている・・・?
通常、魔術師は目の彩光部分に、家系特有の魔法陣の色が反映する。
王族は紅色が定番なのだが・・・
これも魔法陣の変異の影響か?
「あなたっ!!聞いているのっ?ヴァルト・ゴードンさんっ!
いつも賭博場に入り浸っていると聞いたけど?!!」
レスタ姫のお怒りは収まらないが、リアララはその指先から漏れ出る魔力の欠片に釘付けになっていた。
金色の欠片だが、わずかに混じる深い青色が美しい。
ヴァリエスタ・ブルー。
間違いない。
この青はヴァリエスタ家特有の魔法陣の色彩なのだ・・・
「この件は、君の父親、ブルーノが絡んでいると思っている」
あの時の国王の声が、脳裏に響く。
ようやく、リアララが口を開いた。
「あなたが・・・レスタ様ですか?」
「はっ!ゴードンさん、私に何か言い訳でもしたいのですか?!」
「いや、そうじゃなくて・・・」
その時、別の修道女が入ってきて、レスタ姫に耳打ちをすると、姫はひるむように一歩下がった。
「えっ?違う・・・それじゃ・・あなたは、誰?・・・」
リアララは何とか立ち上がり、
丁寧にお辞儀をした。
「リアララ・ヴァリエスタと申します。
魔術師で魔法陣鑑定の仕事をしています」
「鑑定」という単語がでた途端、レスタ姫は顔色を変え、ローブを翻し速足で出て行った。