ヘンタイ魔術師は恋愛攻略法に悩む
「確かに。魔力の持たない筆頭魔女の言葉は、軽視されるでしょう。
でもその前に、これまでの歴代の筆頭魔女たちが、儀式以外の事で、何かをしてきたでしょうか?」
レスタ姫は、国王と似ている。
お互い、言い出したら引かないのだろう。
「俺には魔力の片鱗が・・・
感じられたけど」
そう言って、リアララは国王の隣に立った。
レスタ姫は「余計な事を言うな」とばかりに、リアララをにらみつけた。
「いいえ、結構です!
このお話はなかったことにしてください!」
「それでは、お前の気が変わるまで、彼にはここで滞在をしてもらおう」
国王が決断を下した。
レスタ姫はうつむいて唇をかみ、
リアララは余計な事を言ってしまったとばかりに、頭をボリボリかいた。
「気持ちは変わらないです!!
この先、永久に!!」
姫君は捨て台詞を残し、挨拶もせずに小走りで立ち去った。
バターーーーン
扉の閉まる音が高い天井に響く。
「陛下、俺との契約は3か月という約束ですよ」
リアララは、渋い顔の国王に念をおした。
頑固な父親に反抗する娘の会話は、まったく平行線だ。
これでは、無理だろう。
「わかっている。
あいつは俺に似て、行動力と意志の強さがある。
これは持久戦だ・・・」
国王はニヤリと笑ったのを見て、
リアララは背筋がぞくりとした。
ドラゴンは狡猾で、負ける勝負はしない・・・
リアララはそれが父と娘、どちらにあてはまるのか、判断がつかなかった。
でもその前に、これまでの歴代の筆頭魔女たちが、儀式以外の事で、何かをしてきたでしょうか?」
レスタ姫は、国王と似ている。
お互い、言い出したら引かないのだろう。
「俺には魔力の片鱗が・・・
感じられたけど」
そう言って、リアララは国王の隣に立った。
レスタ姫は「余計な事を言うな」とばかりに、リアララをにらみつけた。
「いいえ、結構です!
このお話はなかったことにしてください!」
「それでは、お前の気が変わるまで、彼にはここで滞在をしてもらおう」
国王が決断を下した。
レスタ姫はうつむいて唇をかみ、
リアララは余計な事を言ってしまったとばかりに、頭をボリボリかいた。
「気持ちは変わらないです!!
この先、永久に!!」
姫君は捨て台詞を残し、挨拶もせずに小走りで立ち去った。
バターーーーン
扉の閉まる音が高い天井に響く。
「陛下、俺との契約は3か月という約束ですよ」
リアララは、渋い顔の国王に念をおした。
頑固な父親に反抗する娘の会話は、まったく平行線だ。
これでは、無理だろう。
「わかっている。
あいつは俺に似て、行動力と意志の強さがある。
これは持久戦だ・・・」
国王はニヤリと笑ったのを見て、
リアララは背筋がぞくりとした。
ドラゴンは狡猾で、負ける勝負はしない・・・
リアララはそれが父と娘、どちらにあてはまるのか、判断がつかなかった。