ヘンタイ魔術師は恋愛攻略法に悩む
「別に・・・あなたにうまく逃げてもらう段取りはつけておいたわ。

ほとぼりが冷めるまで、どこかに潜伏してくれてもらえばいいと思って・・・」

リアララは首を横に振って、短剣を腰のベルトにはさんだ。

「しかし、前科者になり、俺の仕事の信用がなくなるのは困るんだ」

「・・・あなたの名前を語った・・・別に犯人がいると証言するから」

ドラゴンは知恵者だが、生半可な知恵は火傷をするものだ。

「せっかくの機会だ。
王との契約もある。君の魔法陣を見せてもらおうか」

リアララは鑑定眼鏡をかけ、カベドン状態でレスタ姫に迫った。

その指先から、金と青の魔力の欠片が、ひらひらとこぼれ落ちていくのがよく見える。

なるほど、感情が高ぶると魔力が漏れ出るのか。

「見るって言ったって・・・ないわよ。
お父様にはそう報告すればいいじゃない!!」

顔をそむけ体をそらせると、
豊かに実った、ふたつの果実も露わになる一歩手前だ。

この姫君の魔法陣は、どれほど美しいのだろうか。
そそられる。

「そんな緊張しなくていい。
裸にするわけではないが、裸になってもらってもいいかな。
俺としては眼福だ」

このゲームはとても楽しい・・・

リアララの下腹部に住み着いているスケベ虫たちが喜んでいる。
< 38 / 83 >

この作品をシェア

pagetop