ヘンタイ魔術師は恋愛攻略法に悩む

リアララ、スケベ虫の声を聴く

せっかくの機会なので・・・
「味見をしてみたい!」とスケベ虫がしきりにささやく。

リアララは屈みこむと、姫のあごに指先をあてて、その舌をからめとるようになめた。

「ぐ?えっ・・・!!」

かえるがつぶれたような声が出て、
姫君は両手でリアララを押しのけた。

「なんで!!」

両手で口を押えたので、胸のほうがポロリ寸前だった。

さて、次はどうしようかな・・・
スケベ虫があおりたてる。

「姫、あなたは俺を陥れようとしたでしょ?そのお仕置き」

赤くなってレスタ姫は、慌てて今度は胸を隠そうとしたが、次第に呼吸が荒くなってきた。

なかなかよいな・・・
娼館で遊ぶのより、もっとワクワクだ。

「そんな・・・だって・・・」

切れ切れに呼吸をしながら、
姫がなんとか椅子から立ち上がると、
室内空間がぐにゃりと歪んだ。

「ああ、息が・・・苦しい。
体の中で何かが・・・暴れている!!」

次の瞬間、渦を巻いた旋風が床からいくつも出現した。

それらは、姫の体に沿って上昇し、
小さな稲妻が、バチバチ音を立てて走る。


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