ヘンタイ魔術師は恋愛攻略法に悩む
リアララは抱きしめながら、姫の耳元で叫んだ。

「魔法陣が動き出したんだ!!
それとともに大量の魔力が生み出されている!

すぐに外に出さないと、体の中が熱で焼かれてしまうぞ!!」

そう叫ぶと、素早く腰のベルトから短剣を引き抜き、レスタ姫に握らせ、その手を覆うように、自分の手を添えた。

「いいか。俺の魔力を少しずつ送り、外に出す道筋(ルート)をつくる。
姫は短剣の先に、意識を集中しろ。

青い鳥を剣の先から放つ、そのイメージを自分でつくるんだ。わかるか?」

かろうじて、レスタ姫はうなずくしぐさをした。
リアララはそのまま後ろから抱きしめる態勢をとり、両手で剣を固定した。

「怖い・・・体の中で、鳥がぶつかって、翼が折れそうで、苦しい・・・」

「ヴァリエスタの鳥だ。こいつを俺の魔力で先導するから大丈夫だ。
すぐに外に出してやる」

風圧で吹き飛ばされそうになるので、リアララは腰を低くして足を踏ん張った。

「剣の先を窓に向けろ。そして、吸って、吐いて、次に吐く時にできるだけ強く吐きだせ!!
鳥を飛ばすつもりで」

レスタ姫は苦痛に顔を歪めながらも、なんとかうなずいた。

「吸って、吐いて、吸って、行け!!・・・・release・・・放て!!」
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