ヘンタイ魔術師は恋愛攻略法に悩む
昨夜の件は、陛下に報告をしていない。

リアララ・ヴァリエスタ

追伸
結界は解いてあるので、部屋から出られる。

3日間くらいは熱がでやすいので、
しっかり休養をとるように。
・・・・・・・・・・・・・・・・

今後の事・・・
レスタ姫はめまいが起こり、頭を抱えた。

昨夜の記憶が断片的だが、すさまじい威力の放出、魔力の発現があった。

彼が助けてくれて・・・
いや、その前に・・・不意打で、なめられた?

チュン、ピッ、ピッ

小鳥がレスタ姫の肩に止まったので、何とか立ち上がり、窓を開けた。

「さぁ、ブルーバード、行きなさい」

小鳥が飛び去った先、庭園で多くの使用人や園丁が、集まって騒いでいるのが見えた。

「楡の大木が、根元から倒れているぞ。
雷に直撃されたらしい」

レスタ姫はローブを羽織り、回復薬と短剣の入ったかごを持った。

そして、扉をわずかに開けて、廊下に誰もいないのを確認すると、足音がしないように部屋から出た。

キラッ・・・
何かの光が、窓ガラスに反射した。

そこには自分の姿が映っている。

そして胸元に・・・あのダイヤモンドのネックレスが輝いていた。
< 51 / 83 >

この作品をシェア

pagetop