ヘンタイ魔術師は恋愛攻略法に悩む
レスタ姫が小刻みに震え出したので、リアララは近くにあった毛布でしっかりくるむと、

「寒気がするでしょう。
これから熱がもっとでるかもしれないから、これを飲んでください」

そう言って、魔力回復薬をお茶のカップに注いだ。

レスタ姫は考え込んでいたが、

「でも、なぜ・・・私の魔法陣が
全部消えてしまったの?」

リアララはお茶を飲み干すと

「この説明が一番しっくりくると思うのですが・・・

オヤジは・・・自分の魔法陣を分割して姫の両手両足に4つ、魔力でぶちこんだ。
斑紋が証拠です。

ヴァリエスタの魔法陣が、王家の表と裏の間に挟まるように入ると、
摩擦が起こり、その魔法陣の動きを止めてしまう。

当然、魔力発現も起こらない。
姫の魔法陣は成長して大きくなったけど、動かないから、
消えてしまったと判断されたのでしょう」

「だから今回の暴発は、姫の感情の高ぶりと俺の魔力に反応して、
ヴァリエスタの魔法陣が、動きだしたのが原因だと思います」

魔術師の体液には、魔力が含まれており、精液が最も強い。

唾液や涙も、魔女の粘膜につけば、
それなりに影響が出る。

キスは・・・
粘膜接触にあたる・・・
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