ヘンタイ魔術師は恋愛攻略法に悩む
「検証実験は必要だし、趣味と実益を兼ねているってところ」

「あの、あなたのやり方に、私にはとやかく言う事はできないけど・・・」

口を尖らして、強がっているレスタ姫は・・・ギャップ萌えでカワイイ。

リアララが片づけはじめると、レスタ姫は急いで靴を履いた。

「それで固定が終わったら、次は・・・?」

「俺とSEXする」

それを聞いたとたん、姫はすぐにスカートの裾を翻して出て行こうとした。

「冗談だよっ!ヴァリエスタ・ジョークだって!
マジで受け取らないで・・・」

リアララが必死で引き留めると、
レスタ姫は、フンと鼻を鳴らして立ち止まった。

「あのねぇ、セクハラにあたるのよ。そう言う発言はねっ!

それに、なんか・・・ちょいちょいセクハラっぽい事が起きるし!!」

レスタ姫は人差し指を突き付け、糾弾モードになっている。

リアララはバツが悪そうな表情をすると、クッションを盾に椅子に座った。

「ちゃんと説明しますよ・・・
姫が王家の裏表の魔法陣を持っている事は、まだ誰も知らない。

だが、いつまでも秘密にはできないと思う。

それは今後、姫の王宮での立ち位置や、この国の在り方に大きな影響を及ぼす問題になる。
そうでしょう?」

レスタは唇をかみ、黙り込んだ。
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