ヘンタイ魔術師は恋愛攻略法に悩む
リアララはよくぞ考えたというように、自画自賛、満足げにうなずいた。

「その、Cプランだけど、どうやって追加するの?」

「一番簡単なのは・・・」

リアララは言いよどんだ。

姫のさきほどの糾弾モードを思い出したからだ。

「・・・俺の精液を体内に入れる。

そうすると、新たなヴァリエスタの魔法陣が追加される。

姫はもとからヴァリエスタの魔法陣を持っているから、俺とのカラダの相性もいいと思う。」

リアララは、新商品を売り込むがごとく、満面の笑みを浮かべた。

「Cがお薦めだ。
時間がかからないし、安全性も高い・・・です」

ボスッ・・

レスタ姫が、クッションをリアララの顔に投げつけた。

何とか受け止めると

「俺は姫を全面的にサポートするし、生涯をかけて責任を取る・・・ってとこで」

そう言って、鼻の頭をボリボリかいた。
これはまるでプロポーズではないか。

「それで、姫の結論は?」

表情筋を動かさないレスタ姫は
立ち上がり、リアララの正面に向き合った。

「帰るわ!!結界を解いて!!」

リアララが、黙ってドアを開けると、
レスタ姫は、さよならの挨拶もせず出て行った。

下腹部のスケベ虫たちも、苦虫を噛み潰したような顔をしていただろう。
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