ヘンタイ魔術師は恋愛攻略法に悩む
「王家の女、魔女は・・・
政略結婚しか選択肢がないの。
妹もそうだし。

私はちょっと違うけど、魔法陣と魔力問題のこと考えたら、あなたが相手でも仕方ないし・・・」

いやっ・・・「仕方ない」と、言わないで欲しい!!

リアララの、打ちのめされた心の叫びが、MAXになった。

「俺は・・・
そんなの、やだね!!!
俺は姫と・・・イチャイチャしたい!!」

「Cプランを押したのはあなたでしょ?」

そう言いながら、レスタ姫は長いローブをするりと床に落とした。

新緑の木漏れ日のような、何層にも薄く透けたドレスで、
肩の部分がリボンで結ばれて、ヒラヒラと揺れる。

陶器のようなすべらかな胸元の谷間、そこに影が落ちて、リアララの目が釘付けになった。

大胆な行動で、グイグイくるのがイイ・・・
スケベ虫が騒いでいる。

「さぁ、早くバスルームに行って準備をしてきて。

あと、歯磨きとうがいをよくしてね。
2時間後に、迎えが来るから」

そう言うと、姫はぷいっと横を向いて、グラスの水を飲み干した。

リアララはそのまま動かないので、
姫はイラついたのか

「何なの?早くしないと時間がないわ?!」
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