ヘンタイ魔術師は恋愛攻略法に悩む

リアララ、計画が狂う

「その、完璧な魔法陣を正確に・・・打ち込むためには条件があるんだ」

リアララの脳みそはスライム状態になっていたが、何とか意識を保った。

「姫がいく・・・そのタイミングで・・・」

レスタ姫が怪訝な顔をした

「行くって、どこによ?」

「そう言う意味ではなく、達するというか・・・

俺の事が好きですか?キュンキュンする?ドキドキする?」

これではまるで、俺のほうが「初体験」のようではないか!!!

自分は確かに「素人童貞」であるのだが・・・
リアララはひるんでいた。

「そうねぇ。キュンもドキドキもないわ」

即答するレスタ姫のツン・・・
そこもいい。
これは、リアララのM系スケベ虫の感想だ。

「仕事ができるのは確かだし、何かあった時は、頼りになるとは思うわ」

そこで何かひらめいたのか、爆弾発言が飛び出た。

「もしかして、マダムが言っていた「3人」でやらないとダメって事?」

はははは・・・・

リアララは、秘密の暴露から引き起こされる動揺を、理性で必死に押さえこんだ。

「いや、いや、いや・・・
そうではなく、もちろん二人だけで・・・
俺は、むしろ姫とはそうありたいと思う」
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