ヘンタイ魔術師は恋愛攻略法に悩む
レスタ姫は、クッションをお腹の前で抱きしめ、笑いこけている。

なんということでしょう・・・
レスタ姫は完全に酔っぱらいと化していた。

「マダムのところで、飲んだのは酒だぞ。それもウォッカベースの強いやつだ!!」

「そーーーんなことはないでぇーす。オレンジジュースの味でしたもん」

次の瞬間、レスタ姫は目を細めた。

「んんん?リアララ・ヴァリエスタ・・・
なんであなたが、ここにいるの?」

「まったく、なんてこった!!!」

リアララとスケベ虫たちは、同時に叫んだ。

すべては、忘却の彼方に消えてしまい、
姫はクッションに頭を沈めて、
深い眠りの世界に行ってしまった。

その後、リアララは管理人の老夫婦の所に行き、
泥酔している姫の介抱を頼むと山荘を後にした。

その手には、マダム・グリサリオの籐のバスケットがあった。
< 75 / 83 >

この作品をシェア

pagetop