ヘンタイ魔術師は恋愛攻略法に悩む
「ブルーバードは、さえずりもヘタクソで。でも、優しいわ。

まさかヴァリエスタの大鷲が、小鳥になっちゃうとは意外だったけど」

リアララは、ずるずると崩れるように膝を折り、姫の腰に手を回した。

レスタ姫は、静かにリアララの頭に両手を置いた。

「姫の魔法陣管理はこれから先、
俺がやる。あと娘のもだ・・・」

「だから、それで・・・
今晩は、ベルモナートの山荘で続きを・・・ただし、酒抜きで」

リアララは姫を見上げて、
Say Yes・・・と心の中で祈った。

「そうね・・・あなたを信頼するわ。ブルーバード」

レスタ姫は、両手をリアララの肩に置くと、金と青の魔力の欠片が舞い散った。

俺は・・・俺は・・・
ブルーノ・ヴァリエスタの息子に生まれてよかったぁ!

リアララの目から涙がこぼれ、

かたや、スケベ虫たちは
「素人童貞卒業記念祝賀パーティ」の準備で盛り上がっていた?
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