クズ御曹司の執着愛
窓の外の夜景はなおも煌めいていたが、伊織の瞳は潤み、忠相の胸元に顔を埋めていた。
全身が熱に包まれ、鼓動の余韻がまだ収まらない。
「……大丈夫か?」
耳元で囁く声は、先ほどまでの激しさとは打って変わり、やさしい。
「……うん」
かすれた声で答えると、大きな手が背中をゆっくりと撫でた。
「……冷えるな。ベッドに行こう」
そう言うなり、忠相は伊織をためらいなく抱き上げる。
ふいに宙に浮いた感覚に、伊織は小さく声をあげ、慌てて彼の首に腕を回した。
広いスイートを進む足取りは揺るがず、やがて大きなベッドへ辿り着く。
忠相は宝物を扱うように、そっと伊織をシーツの上に下ろした。
「伊織。ネックレスは……気に入らなかったのか?」
ベッドの縁に腰を下ろし、低く問いかける。
「気に入ったわよ」
シーツの上で、伊織は小さく笑う。
「なら、どうしてつけていない」
怪訝そうな視線に、伊織は少しだけ目を伏せて囁いた。
「……忠相につけてほしかったから」
一瞬、忠相の瞳が鋭く光り、すぐに熱を帯びた色へ変わる。
「……そうか」
ゆっくりとサイドテーブルに手を伸ばし、ベルベットの箱を開く。
「望みどおりだ。俺がつけてやる」
冷たい鎖の感触が首筋に触れ、伊織は思わず目を閉じた。
留め具の小さな音とともに、胸元でダイヤモンドが夜景の光を受けてきらめく。
「……似合ってる。やっぱり、お前のために選んで正解だった」
耳元に落とされた低い声に、胸が再び強く波打つ。
留め具を閉じた指が離れず、そのすぐそばに、温度を持った唇が触れた。
「……っ」
思わず身をすくませ、頬が赤く染まる。
首筋にやさしく、けれど確かに重ねられる口づけ。
胸元で揺れるダイヤモンドが、細やかな光を散らした。
「伊織……綺麗だ」
低い囁きに、伊織はもう抗えない。
背中に腕が回され、再び引き寄せられる。
視線が絡み合い、ふたりの間の空気が一気に熱を帯びていく。
唇が離れたかと思うと、そのまま強く抱き寄せられた。
「……もう一度だ」
低く熱を含んだ声に、伊織の体は抗う間もなくベッドへと倒れ込む。
シーツの感触。
胸元で揺れるダイヤモンドの小さな光。
「忠相……」
震える声で名を呼ぶと、鋭く光った瞳が捉え、次の瞬間には深い口づけで塞がれた。
「……っ」
濃密な温度に、胸の奥まで甘く溶かされていく。
窓から差し込む夜景の光が、ふたりを包み込む。
その光を背に、吐息と言葉が重なり合い、夜は再び、静かに、深く沈んでいった。
全身が熱に包まれ、鼓動の余韻がまだ収まらない。
「……大丈夫か?」
耳元で囁く声は、先ほどまでの激しさとは打って変わり、やさしい。
「……うん」
かすれた声で答えると、大きな手が背中をゆっくりと撫でた。
「……冷えるな。ベッドに行こう」
そう言うなり、忠相は伊織をためらいなく抱き上げる。
ふいに宙に浮いた感覚に、伊織は小さく声をあげ、慌てて彼の首に腕を回した。
広いスイートを進む足取りは揺るがず、やがて大きなベッドへ辿り着く。
忠相は宝物を扱うように、そっと伊織をシーツの上に下ろした。
「伊織。ネックレスは……気に入らなかったのか?」
ベッドの縁に腰を下ろし、低く問いかける。
「気に入ったわよ」
シーツの上で、伊織は小さく笑う。
「なら、どうしてつけていない」
怪訝そうな視線に、伊織は少しだけ目を伏せて囁いた。
「……忠相につけてほしかったから」
一瞬、忠相の瞳が鋭く光り、すぐに熱を帯びた色へ変わる。
「……そうか」
ゆっくりとサイドテーブルに手を伸ばし、ベルベットの箱を開く。
「望みどおりだ。俺がつけてやる」
冷たい鎖の感触が首筋に触れ、伊織は思わず目を閉じた。
留め具の小さな音とともに、胸元でダイヤモンドが夜景の光を受けてきらめく。
「……似合ってる。やっぱり、お前のために選んで正解だった」
耳元に落とされた低い声に、胸が再び強く波打つ。
留め具を閉じた指が離れず、そのすぐそばに、温度を持った唇が触れた。
「……っ」
思わず身をすくませ、頬が赤く染まる。
首筋にやさしく、けれど確かに重ねられる口づけ。
胸元で揺れるダイヤモンドが、細やかな光を散らした。
「伊織……綺麗だ」
低い囁きに、伊織はもう抗えない。
背中に腕が回され、再び引き寄せられる。
視線が絡み合い、ふたりの間の空気が一気に熱を帯びていく。
唇が離れたかと思うと、そのまま強く抱き寄せられた。
「……もう一度だ」
低く熱を含んだ声に、伊織の体は抗う間もなくベッドへと倒れ込む。
シーツの感触。
胸元で揺れるダイヤモンドの小さな光。
「忠相……」
震える声で名を呼ぶと、鋭く光った瞳が捉え、次の瞬間には深い口づけで塞がれた。
「……っ」
濃密な温度に、胸の奥まで甘く溶かされていく。
窓から差し込む夜景の光が、ふたりを包み込む。
その光を背に、吐息と言葉が重なり合い、夜は再び、静かに、深く沈んでいった。