僕の愛しい泥棒娘

泥棒娘と公爵令息の恋

アウスレッドは、すべての決着がついた後は
ユミアの所にやって来ては夕食を食べていく
ようになった。

王妃様がここに避難している時、ユミアの作
る料理がおいしいと母親からも聞いていたの
で暇ができると食べに来るようになったのだ

アズナール商会との孤児院の隣地を買い上げ
てラベンダー畑にする話も大詰めになって来
た。

ラベンダーの精油装置も孤児院内に作る事に
なり、そんな話もあってアウスレッドとアズ
ナール男爵もよく来ているのだ。

二人ともユミアの料理が大好きで、会議はい
つもユミアの家のダイニングで、夕食を食べ
ながらすることがほとんどなのだ。

そして、孤児院の隣地の購入費は国王が自腹
で出して下さったのだ。

あくまでも寄付を募ったので、国王は王妃の
実家の名前で寄付をして下さった。

他にもダミアサール公爵家やアズナール男爵
家に宰相もジョナリオのコベルトン公爵家な
どそうそうたるメンバーが寄付をして下さっ
たので予定の金額の2倍位集った。

だから精油装置を購入しそれを置く為の小屋
も畑の隣に作ることができた。

孤児院の中の手縫いの仕事をするための部屋
も読み書きや算数を教える部屋もすべて手を
入れて使い易くすることができた。

その上屋根や壁の補修もできて、孤児院は生
まれ変わった様にきれいになったので子供達
は大喜びだった。

ラベンダー畑は苗を買って皆で畑を耕して植
えるのはとても愉しかった。

ユミアはお昼にサンドイッチやおにぎりを、
沢山用意した。

子供達と一緒に3日間で綺麗に苗を植える事
ができた。
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