僕の愛しい泥棒娘
ラベンダーの事業が軌道に乗れば孤児院の収
入も多くなっていくだろう。

また、ユミアが計画していた製作工房は孤児
院の敷地内ではなく少し離れた所に貴族のお
屋敷が売りに出されていたので,そこを買っ
て工房にするのはどうかと言う話になった。

母屋に離れに従業員の住居棟もあってユミア
の望んていた物が全部ここに作れそうなので
ユミアは大満足で寄付をしてくださった皆に
感謝した。

男爵は製作工房は商会で運営するのが良い
のではと言った。

そうすれば色んな所から仕事が取れるし、
商会の事務所も併設して孤児院の男の子も
商会で雇う事ができる。

特に帳簿が付けられるようにユミアが仕込ん
だ男の子達はアズナール男爵も舌を巻く程で
頭が切れるし数字をよく理解している。

皆が使うそろばんも男爵は注目していてユミ
アの名前で商会組合の特許を取って商品
登録をすることになった。

そろばんを作った男の子は木工が得意で、そ
ういう男の子もいるので工房には木工部門も
併設することになった。

木製のものとビーズや布物と合わせて新しい
商品を考えることもできるし、家具も斬新な
デザインで考えることができる。

刺繍室、ビーズ室、縫製室、木工室ができて
それぞれ得意な部門で仕事として働けるよう
になった。

そして商会の中では税官士を目指す者も育成
するようになった。
< 78 / 167 >

この作品をシェア

pagetop