元文化部と元運動部の深夜ウォーキング
深夜ウォーキングの始まり
「ここ、どこ……?」
見覚えのない駅。重い身体に、少しだけ気持ち悪いこの感覚。
その感覚で自分が酔い潰れて記憶を無くしたことに気づいた。
ポケットに入っていたスマホで時間を調べようとすると、マップアプリで「近くの駅」と検索している。
段々と記憶が蘇ってくる。今日は夜にサークルの飲み会があって、友達と映画を見に行った帰りにそのまま居酒屋に向かったんだった。
映画館までは友達が車で送ってくれたが、その友達のサークルは別。
映画館で別れたから帰りは電車で良いやと軽く考えていたのだろう。
「で、そのまま酔い潰れて、何とかこの駅までは来たけど椅子で寝てしまったと」
はぁ、自分が馬鹿すぎる。終電はもう過ぎているし、無人駅で他に誰もいない。
「タクシー呼ぶしかないよね……」
財布の残金を確認しようと、視線も向けずに椅子に置いてあるバッグを手探りで探る。
見覚えのない駅。重い身体に、少しだけ気持ち悪いこの感覚。
その感覚で自分が酔い潰れて記憶を無くしたことに気づいた。
ポケットに入っていたスマホで時間を調べようとすると、マップアプリで「近くの駅」と検索している。
段々と記憶が蘇ってくる。今日は夜にサークルの飲み会があって、友達と映画を見に行った帰りにそのまま居酒屋に向かったんだった。
映画館までは友達が車で送ってくれたが、その友達のサークルは別。
映画館で別れたから帰りは電車で良いやと軽く考えていたのだろう。
「で、そのまま酔い潰れて、何とかこの駅までは来たけど椅子で寝てしまったと」
はぁ、自分が馬鹿すぎる。終電はもう過ぎているし、無人駅で他に誰もいない。
「タクシー呼ぶしかないよね……」
財布の残金を確認しようと、視線も向けずに椅子に置いてあるバッグを手探りで探る。