元文化部と元運動部の深夜ウォーキング
3キロ地点まで
二キロを超えて、歩くスピードは安定してきていた。
笠木くんはウォーキングに慣れていない私に歩くスピードをあわせてくれている。
本当はもう少し速く歩けるけれど、「この時間が終わって欲しくない」という感情が強くなってスピードを上げることは出来なかった。
「長谷川さんに問題です」
突然の笠木くんの声。振り向く間もなく問題が始まっていく。
「三キロ地点のご褒美である俺が持っている飴は何味でしょう?」
「いちごじゃないの?」
「いちご味の飴はなかったんだよね。というか大袋の飴から何個か持ってきているから、いちごはもう食べ切ってた」
「やっぱりいちご大好きじゃん!」
私のツッコミに笠木くんが「あはは、バレた」と軽く笑っている。
笠木くんはウォーキングに慣れていない私に歩くスピードをあわせてくれている。
本当はもう少し速く歩けるけれど、「この時間が終わって欲しくない」という感情が強くなってスピードを上げることは出来なかった。
「長谷川さんに問題です」
突然の笠木くんの声。振り向く間もなく問題が始まっていく。
「三キロ地点のご褒美である俺が持っている飴は何味でしょう?」
「いちごじゃないの?」
「いちご味の飴はなかったんだよね。というか大袋の飴から何個か持ってきているから、いちごはもう食べ切ってた」
「やっぱりいちご大好きじゃん!」
私のツッコミに笠木くんが「あはは、バレた」と軽く笑っている。