きみと、まるはだかの恋
「海野さんでしたよね。城山さんの……お友達でしたっけ」

「あ、はい。高校時代からの友達で。……と言っても、高校を卒業してからはほとんど連絡も取っていなかったんですけど、この間偶然再会しまして」

「ふうん。すごいですね、それ。偶然再会だなんて。でもそれでこっちにしばらく滞在って、どういう経緯です? あ、すみません、私ったら不躾すぎますよねー!」

「いえ、大丈夫です」

 星田さんの明るいノリは確かに軽く見えるけれど、でもまあいろいろと私たちの関係について勘ぐりたくなる気持ち分かるし、変に遠慮されるよりはましだった。

「私がその、仕事で疲れてイライラしちゃってるのを見て、昴がしばらくこっちで暮らしてみないかって言ってくれたんですよ」

「城山さんが? へえ、それはそれは……」

 星田さんはお客さんに説明をする昴の背中をちらりと一瞥する。

「海野さんってどんなお仕事されてるんですか? あ、いや、言いたくないなら全然言わなくて構わないんですけど」

「ちょっと恥ずかしいですけど、美容コスメのインフルエンサーです。だからSNSとかチェックできない環境で、ちょっと今もまたメンタル参ってて」

「え、インフルエンサー!? ちょっと待って、確かにどこかで見たことある顔だなって思ってたんですよー!」

 途端にハイテンションになる星田さんを見て、なんだか胸がドキドキとしてきた。

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