きみと、まるはだかの恋
【ひぃーん。ハナが見られなくてかなしい】
【活動休止してるって話だけど、俺、この前星見里で見た気がする】
【あ、私も。男のひとと一緒だったよ】
【星見里? なにそれ。田舎? FIRE的な?】
【えーそれならファンに一言ほしいわ】
【ね〜。このまま引退したらなんかイメージ悪いかも】
「あ……あぁ……」
口から声にならない悲鳴が漏れ出たのは、役場でXを開き、エゴサーチをした時だ。私の隣では昴が床に座り込んでむっとした顔をしている。私が一人、頭を抱えながらスマホの画面を凝視する姿を、パントマイムでも見ているかのように眺めていた。
【ハナって正直、最近肌荒れとかひどくて気になってたんだよねw 美容コスメインフルエンサーとしてないわ〜】
「うっ……」
エゴサをしていると嫌でも目に飛び込んでくる自分への悪評。聖人君子でないかぎり、どんな有名人にもアンチと呼ばれる存在は必ずいる。そういうひとたちの意見にいちいち心を研ぎ澄ませていたら身が持たないことも知っている。無視するのが一番だ。心に蓋をして、雑音が入ってこないように目の前の仕事に集中する。アンチは声が大きいけれど、自分を好きでいてくれるファンだって大勢いるのだ。そのひとたちの声だけを聞け。
——と頭では理解しているのだけど……。
【活動休止してるって話だけど、俺、この前星見里で見た気がする】
【あ、私も。男のひとと一緒だったよ】
【星見里? なにそれ。田舎? FIRE的な?】
【えーそれならファンに一言ほしいわ】
【ね〜。このまま引退したらなんかイメージ悪いかも】
「あ……あぁ……」
口から声にならない悲鳴が漏れ出たのは、役場でXを開き、エゴサーチをした時だ。私の隣では昴が床に座り込んでむっとした顔をしている。私が一人、頭を抱えながらスマホの画面を凝視する姿を、パントマイムでも見ているかのように眺めていた。
【ハナって正直、最近肌荒れとかひどくて気になってたんだよねw 美容コスメインフルエンサーとしてないわ〜】
「うっ……」
エゴサをしていると嫌でも目に飛び込んでくる自分への悪評。聖人君子でないかぎり、どんな有名人にもアンチと呼ばれる存在は必ずいる。そういうひとたちの意見にいちいち心を研ぎ澄ませていたら身が持たないことも知っている。無視するのが一番だ。心に蓋をして、雑音が入ってこないように目の前の仕事に集中する。アンチは声が大きいけれど、自分を好きでいてくれるファンだって大勢いるのだ。そのひとたちの声だけを聞け。
——と頭では理解しているのだけど……。