きみと、まるはだかの恋
「二人がやってることが、星見里の未来を輝かせるために大事なことだって分かる。観光客がたくさん来てくれたら、めぐりめぐってこの店にもたくさんひとが来てくれるかもしれないじゃない? だから、こういうのは持ちつ持たれつなのよ」

 三上さんの素敵な考え方に、胸がじんわりと熱くなった。見れば、昴も瞳を何度も瞬かせて感動している様子だった。

「ありがとうございます! 恩に着ます」

「完成したら招待してよね」

「もちろんです」

 三上さんがレジ奥へと去っていくと、悩んでいた仕入れに関しても、希望が見えた気がした。

「よし、まずは地域おこし協力隊に入って、農家とのネットワークを作ろう。そこで食材を手に入れる。三上さんからの紹介も含めて、仕入れ先を増やそう」

「うん。それがいいと思う」

 運ばれてきたホットケーキを食べながら、仕入れについては解決しそうでほっとしていた。

「カフェ自体は空き家をリフォームしてつくろうと思う。空き家自体はたくさんあるから。この地域の工務店に依頼するよ」

「空き家をリフォームか。再活用するって感じでいいね」
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