きみと、まるはだかの恋
「こんなに素敵な解説をしてくれる城北くんを採用しないわけないよ。それに、星見里に来てから、いろいろと頑張ってくれているしね。一緒にこの場所を盛り上げていけたら僕としても嬉しい限りだよ」

「ありがとうございます。頑張ります!」

「おめでとう、昴」

 昴の顔に安堵が広がっていく。これから地域おこし協力隊の一人として、星見里の魅力を伝えていこうという決意も滲んでいた。そんな昴の顔を見ていると、私自身、励まされたような気分になれた。

「そうだ、ハナさんもぜひ、星見里の魅力発信に協力してくれるかい? ハナさんのような若くて綺麗な女性がいるだけで、星見里にも華が生まれるから」

「は、はい! もちろん協力できることがあれば全力でします」

 村長に“若くて綺麗”なんて言われて、正直照れ臭かった。それに、少し離れたところから星田さんが「村長! 若くて綺麗な女性ならここにもいますよ〜?」と顔を覗かせたのもおかしくて、「ぷっ」と吹き出してしまう。
 そういえば、星田さんには昴と恋人になったことを伝えてないな。
 というか、誰にもまだ伝えてはいないのだけれど……。
 伝えたら嫌な気分にさせてしまうかもしれないと思うと、自分からは言い出せなかった。が、星田さんが「ひょっとして」と私たちの前に立ち、私と昴の顔を交互に見ながらこう言った。
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