きみと、まるはだかの恋
「二人、付き合ってますか?」

「え!?」
 
 図星だ。あまりにも直球なその一言に、誤魔化す余裕もなく、私は昴と顔を見合わせる。

「あ〜やっぱり! なんかいつもより距離が近いというか、二人から滲み出るオーラが違うから気になってたんですよねぇ。そっか、そっかぁ」

 残念がっているのか、私たちを冷やかしているのか、どちらとも言える態度でわけ知り顔をする星田さん。昴は「なんだよ」とつっけんどんに返事をする。村長は「おやおや」と温かい目で私たちのやりとりを聞いているようだった。

「まあ、お似合いだからやっぱりという感じですけど。ちょっと妬いちゃいます」

「は? 妬くってどういう」

 昴が天然発言を繰り出す。私はヒヤヒヤしながら星田さんをちらりと見た。

「そのままの意味です。城北さん、鈍感ですね〜。でも、そういう城北さんが好きだったから、仕方ないです」

「は……? す、好き……?」

「今の、過去形ですから! いちいち考えないでください! それより城北さん、地域おこし協力隊に採用されてようですね。おめでとうございます」

 星田さんは淡々と「好き」と伝えたあと、話を逸らすようにして昴からの言葉を遮る。

「あ、ありがとう。てかさっきのって」
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