きみと、まるはだかの恋
忘れているかもしれないと気づいたのはWi-Fiの工事だった。私はいま、工事の過程を動画に撮って、投稿自体は役場に行っている。まだカフェのWi-Fiができていないのをちょっとだけ疑問に思っていた。
「うん、終わってると思うけどなんで?」
「いや、滝川社長、全然Wi-Fiの話をしてないから、どうなんだろうって。打ち合わせの時はちゃんと伝えたはずなんだけど……」
なんとなく滝川社長がWi-Fiの工事を忘れているような気がして、昴に不安を打ち明けた。昴は、顎に「うーん」と手を添えたあと「たぶん大丈夫だと思うけど」とぼやく。
「Wi-Fiの設置については自治体からの補助金が出るって話もしたし、ちゃんと覚えてるはずだよ」
「そう……。でもやっぱり怖いから、聞いてみてもいい?」
「それはいいけど、作業に集中してるから危険がないようにな」
昴はもともと東京で建築施工管理技士として現場の安全管理をしていたから、私が危ない目に遭わないか心配なのだろう。昴の気遣いを無駄にしないよう、作業をしている滝川社長のもとへ、慎重に近づいて声をかけた。
「うん、終わってると思うけどなんで?」
「いや、滝川社長、全然Wi-Fiの話をしてないから、どうなんだろうって。打ち合わせの時はちゃんと伝えたはずなんだけど……」
なんとなく滝川社長がWi-Fiの工事を忘れているような気がして、昴に不安を打ち明けた。昴は、顎に「うーん」と手を添えたあと「たぶん大丈夫だと思うけど」とぼやく。
「Wi-Fiの設置については自治体からの補助金が出るって話もしたし、ちゃんと覚えてるはずだよ」
「そう……。でもやっぱり怖いから、聞いてみてもいい?」
「それはいいけど、作業に集中してるから危険がないようにな」
昴はもともと東京で建築施工管理技士として現場の安全管理をしていたから、私が危ない目に遭わないか心配なのだろう。昴の気遣いを無駄にしないよう、作業をしている滝川社長のもとへ、慎重に近づいて声をかけた。