きみと、まるはだかの恋
三月になると、昨日までとそんなに気温は変わらないのに、なんでか一気に春になったような気分になる。
三月一日日曜日の朝、昨日と変わらないダウンコートを着て、昴と一緒に『Dining Café 花と星』に向かった。辺りは早朝の静けさに冷たい空気がしんしんと漂っていて、だけど空は明るく澄んでいた。顔を出した太陽が、記念すべき一日の始まりを見守ってくれているようでまぶしいけど温かい。
「波奈、今までありがとうな」
お店の扉を開けた昴が振り向きざまにふとそう言った。不意打ちすぎで、全然心の準備ができていなかった私は、「え? う、うん」とドギマギとした返事をする。
「急にどうしたのよ、改まって」
「なんか、今言っておきたいと思って」
白い歯を見せて笑いながら、昴が照れたように私に手を差し出した。
「そういうのはさ、このお店が成功してからにしようよ?」
「はは、それもそうだな。頑張ろう」
昴が差し出した手のひらを拳に変えて、私に突き出してきた。自分の拳をコツンと当てると、俄然やる気が湧いた。
「それじゃ、オープン準備をして十一時には開店できるようにするぞ」
「うん!」
二人の、気合十分の声が澄み渡る空に高らかに響き渡る。お昼時のオープンに備えて、バタバタと忙しない準備が始まるのだった。
三月一日日曜日の朝、昨日と変わらないダウンコートを着て、昴と一緒に『Dining Café 花と星』に向かった。辺りは早朝の静けさに冷たい空気がしんしんと漂っていて、だけど空は明るく澄んでいた。顔を出した太陽が、記念すべき一日の始まりを見守ってくれているようでまぶしいけど温かい。
「波奈、今までありがとうな」
お店の扉を開けた昴が振り向きざまにふとそう言った。不意打ちすぎで、全然心の準備ができていなかった私は、「え? う、うん」とドギマギとした返事をする。
「急にどうしたのよ、改まって」
「なんか、今言っておきたいと思って」
白い歯を見せて笑いながら、昴が照れたように私に手を差し出した。
「そういうのはさ、このお店が成功してからにしようよ?」
「はは、それもそうだな。頑張ろう」
昴が差し出した手のひらを拳に変えて、私に突き出してきた。自分の拳をコツンと当てると、俄然やる気が湧いた。
「それじゃ、オープン準備をして十一時には開店できるようにするぞ」
「うん!」
二人の、気合十分の声が澄み渡る空に高らかに響き渡る。お昼時のオープンに備えて、バタバタと忙しない準備が始まるのだった。