クールな王子様からの溺愛なんて、聞いてません!!


「あ、蓮!こっちこっちー」


早瀬くんが、綿谷くんを手招きで呼ぶ。


わ、綿谷くんが、学校の王子様ーーーー!?


私の頭は大パニック状態。


と、綿谷くんと目が合って、私ははっとして、日向ちゃんの腕を掴む。


「日向ちゃん、ちょっと来て!」


「えっ、ちょ、華子!?」


私は日向ちゃんの腕を引いたまま、人混みの中を進んでいく。


「え!?ちょ、どこいくんだよ!せっかく昼一緒に食おうと思ったのにー」


早瀬くんのそんな声が聞こえたけど、私は構わず日向ちゃんを連れて歩いた。




< 101 / 174 >

この作品をシェア

pagetop