クールな王子様からの溺愛なんて、聞いてません!!

溢れ出す気持ち(蓮side)



名前を呼ばれた、その一瞬。


胸の奥に溜めていた熱が一気に溢れ出して、俺は自分を抑えきれなくなった。


甘く震える声で呼ばれた俺の名前。


その唇が次の言葉を紡ぐ前に、思わず口付けていた。


「んっ……」


華子が小さく息を漏らす。


拒むようで、けれど完全には離れきれないその仕草が、俺の理性をさらに揺さぶった。


深くなる口付けに、華子は戸惑うように身を引こうとする。


けれど逃げてしまわないよう、そっと腰に腕を回した。


もう、逃がさないーーー。


ただ、そんな思いが強く湧き上がってくる。




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