クールな王子様からの溺愛なんて、聞いてません!!
「華子ちゃん、今時間ある?」
早瀬くんに聞かれて、私は小さく頷いた。
「あれ、なんか華子ちゃん、元気ない?」
早瀬くんは少し心配したように首を傾げた。
「あっ、いえ!全然、いつもどおり元気です!」
「そっか、ならいいんだけどさ」ニカっと笑いながら早瀬くんは答えた。
「あの、私に何か用事ですか?」
私の問いに、早瀬くんは周囲をキョロキョロと見渡した。
「ちょっと華子ちゃんに相談があんだけどさ…って、蓮いないよな?華子ちゃんと2人だったって知られたら、絶対殺される」
綿谷くんの名前が出てきて一瞬ドキリとしたが、私はなんとか平常心を保つ。
それにしても、早瀬くんが私に相談ってなんだろう…?
珍しい頼み事に、私は小さく首を傾げた。