クールな王子様からの溺愛なんて、聞いてません!!
「…どうしよう」
「何が?」
はあ…とため息をつこうとした時、すぐ背後からした声にギョッと振り返る。
「わ、わ、わわ綿谷くん!?」
なんでここに!?と言う隙もなく、腕が腰に回された。
「……」
無言のまま、綿谷くんが私の首に顔を埋める。
「んっ」
ちくりとした感覚に、思わず目を閉じた。
首に触れた唇がゆっくりと離れていく。
なんだか、さっきから不機嫌オーラが漂っているような…?