クールな王子様からの溺愛なんて、聞いてません!!
「絶対俺のこと好きにさせるって、昨日言っただろ。華子が逃げるたびにこうやって捕まえるから」
なんて綿谷くんは言うけど、実は自分も綿谷くんが好きだったなんて、今さら言うに言えない。
「さっき逃げた罰として、昼は俺と食べてもらうから」
「あ、でも日向ちゃんと早瀬くんは…?」
ガサガサとパンを袋から出しながら、綿谷くんは「ああ…」と声を漏らした。
「琢磨と丹羽なら、2人で食わせればいいだろ。琢磨のやつ、最近丹羽のことでうるさいし」
早瀬くん、綿谷くんにも日向ちゃんのこと話してたんだ…
「私、早瀬くんが日向ちゃんのこと気になってること、全然知らなかったです」
そう。今朝、早瀬くんに言われるまで。