クールな王子様からの溺愛なんて、聞いてません!!



焦って顔を上げると、不思議そうに小さく首を傾げた綿谷くんと目が合った。


し、心臓がっ…!…ちがう、そうじゃなくてっ!


一瞬全く違う考えが浮かんだけど、それを脳内でかき消す。


「授業なんてサボって、ずっとここにいればいいだろ」


と、綿谷くんがとんでもないことを言い出した。


「な、何言ってるんですか!サボるなんて絶対だめです!」


「別に授業なんて聞かなくてもわかる」


「それは綿谷くんの場合です。私の場合は1回逃すだけでもちんぷんかんぷんなんですから、サボるなんて絶対だめです!」



< 203 / 205 >

この作品をシェア

pagetop