クールな王子様からの溺愛なんて、聞いてません!!
Final♡
重なる想い
「よーし、今日のホームルームは終わりだ。気をつけて帰れよー」
チャイムが鳴ると同時に、クラスメイトが一斉に教室から出ていく。
私は教科書を詰めながら、今日も無事一日を終えられたことに小さく息をついた。
もう綿谷くんのクラスもホームルーム終わったかな…?
放課後は綿谷くんと帰ることになっているから、のんびり帰り支度をしているわけにはいかない。
荷物の準備が終わって、教室を出て行こうとした時。
入り口を塞ぐように、中里さんが私の前に立ち塞がった。
「ハーナコ、ちょっと話があるんだけどさー」
何度も見てきた、何かを企んでいる時の笑顔。
中里さんは腕を組んだまま、小さく首を傾げる。