クールな王子様からの溺愛なんて、聞いてません!!
「だったら、なんでまた馴れ馴れしく王子に近づいてんだよ。お前みたいな根暗なブスが釣り合うわけねーだろ!」
中里さんがじりじりとこちらに近づいてきた。
「あたしさ、王子に近づくなって言ったよな」
いつもなら、ここで俯いてしまう。
何を言われても、黙って耐えていればいいと思っていた。
言い返したって、余計に怒らせるだけだから。
だから、今までずっとそうしてきた。
でもーー。
「…いや、です」