クールな王子様からの溺愛なんて、聞いてません!!
どれだけ前の話をしてるんだか…とにかく、お父さんには早く子離れをしてほしい。
「それを考えたら、なおさらあたしが嫁いだほうがよさそうよね」
なんて日向ちゃんは面白そうに笑った。
彼氏ができる云々の前に、好きな人だって…ましてや、遅すぎる初恋もまだなのだから、お父さんが心配する必要なんて全くない。
「今度華子にお菓子作りでも教えてもらおっかなー」
「もうちょっと、上手くなったらね」
そんな会話をしながら、私たちは昼休みを過ごした。