幼馴染み皇子の強引すぎる婚約破棄と溺愛

第1章 婚約破棄の衝撃

この国の第二皇子、ユリウスが婚約する──。

その知らせはすぐに、幼馴染みの私セシリアにも届いた。

相手は隣国の王女。国を結ぶ大切な政略の婚姻だと、誰もが歓迎している。

けれど私にとって、それは胸を締めつけるような残酷な知らせだった。

子供のころからずっと好きだった人が、遠くへ行ってしまう。

どんなに手を伸ばしても、決して届かない存在。

幼馴染みという立場だけでは、妃として並び立つことはできない。

それでも──祝いたいと思った。

彼の幸せを願う気持ちは本物だから。

どんなに苦しくても、最後に「おめでとうございます」と伝えたい。

何より私は、彼の幼馴染みなのだから。
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