幼馴染み皇子の強引すぎる婚約破棄と溺愛
唇を重ねながら、ユリウスの指先が胸元に触れる。

「あっ……」

思わず声が漏れ、全身が熱に包まれた。

「セシリア……」

囁きと共に、彼の口づけは首筋から鎖骨、そして胸元へと降りていく。

その度に甘い痺れが広がり、息が乱れていった。

「君は……なんて魅力的な人なんだろう。」

低く熱を帯びた声に、胸の奥が震える。

腰を引き寄せられると、彼の体の熱がはっきりと伝わってきた。

「ユリウス……」

吐息が交わり、互いの鼓動が重なる。

次の瞬間、彼は私を強く抱きしめ、動きを止めた。

「……ごめん。あまりにも美しくて、触れてしまった。」

その声には切実さと苦悩が滲んでいた。

ただ欲望に流されるのではなく、私を大切に想う心が込められているのを感じる。

「ユリウス……」

名前を呼ぶだけで、胸がいっぱいになった。

彼が私を女性として見てくれている──その事実が、何よりも幸せだった。
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