幼馴染み皇子の強引すぎる婚約破棄と溺愛
「こんな顔を見られるなんて、俺は幸せだ。」

真摯な言葉に、胸が震える。

「でも……恥ずかしいの。」

消え入りそうな声で告げると、ユリウスはためらうことなく私の唇を奪った。

深く、甘く、すべてを包み込むような口づけ。

「いいんだよ。これからは恥ずかしいところ、全部俺に見せて。」

その言葉は命じるようであり、同時に限りない優しさを含んでいた。

私は小さく頷き、彼の胸に顔を埋める。

ユリウスの腕がさらに強く私を抱きしめる。

その温もりに包まれていると、不思議と不安は消え去る。

「俺はそれを愛しいと思う。君が涙を浮かべても、笑っていても……どんな姿も、全部受け止めたい。」

胸が熱くなり、思わず彼の衣の裾を握りしめる。

「ユリウス……」

彼は私を強く抱きしめ、耳元でさらに低く囁いた。

「だから、セシリア。これは一時の情熱なんかじゃない。」
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