幼馴染み皇子の強引すぎる婚約破棄と溺愛
「はぁ……はぁ……」

互いの荒い息遣いが部屋に満ちる。

それでもユリウスの瞳はまだ熱を帯びていた。

「ごめん……もう一度、君が欲しい。」

切実な囁きに、私は小さく頷いた。

次の瞬間、再び彼の熱が重なり合う。

「ユリウス……っ」

シーツを強く握りしめる私を、彼はベッドに押さえ込むように抱きしめる。

「君が欲しくて、どうしようもない……」

熱い吐息と共に注がれる言葉は、体の奥まで響いていく。

「……ああ、ユリウス……」

重なり続ける熱に翻弄されながら、私もまた彼を強く求めていた。

「セシリア……!」

その名を叫ぶ声とともに、彼は全てを私に託すように抱き締める。

体も心も、もう限界までひとつに溶け合った。

──何度重なっても、彼の愛は尽きることなく、私を包み込んでいく。
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