人生2度目はパン屋さんをやるので、あなたの家政婦にはなりませんが、家事の仕方は教えてあげましょう。
ヨカシ駅の待合室にあった柱時計の時刻は、午後6時8分。
駅の前は商店街のようですが、どの店も閉まっていて、人が誰も歩いていません。
「どうしましょう……」
エマさんの実家を人に聞いて見つけようと思っていたのに誰も。
「エマちゃんじゃない!!!
帰って来たの?」
誰!!! どこに居たんですか!!!!
声をかけてきたのは、私ぐらいの歳(60代)で、オレンジ色のソバージュの女性。
エマさんの知り合いみたいです。
「…お久し…ぶりです……」
「敬語なんて使って、どうしちゃったの?
私の事、忘れちゃった?」
「忘れるわけないじゃないで…。忘れるわけないじゃん!」
私、知らないです!
「私の名前は?」