人生2度目はパン屋さんをやるので、あなたの家政婦にはなりませんが、家事の仕方は教えてあげましょう。

「どこ……に?」

「決まってるじゃない!
エマちゃんが今一番行きたい所!!!」



それって……もしかして!

商店街の中をエミリーさんに左腕を右腕でがっしりと固められた状態のまま連れてこられたのは、レンガ造りの建物。

エマさんの実家じゃない……。

チリリン。

閉店の札がかかった扉を開けて中に入るのと同時に小さな鐘が鳴り、香るパンの匂い。

もう閉店していたので、テーブルの上に商品はありませんが、匂いだけでも美味しそうです。

パン屋さん…私が小学生の時になりたかった職業です。



「エミリーさんか? 今日は何の用…」



店の奥から現れたグレーの髪でダンディー…お腹がすごい出てる!!

リアルなおにぎりが書かれた半袖のTシャツ…半ジーパン…白靴下…赤スニーカー……。

ダサい男性です。
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