人生2度目はパン屋さんをやるので、あなたの家政婦にはなりませんが、家事の仕方は教えてあげましょう。
ドレッドヘアが似合う母親が、赤ちゃんを慌ててあやします。
「よ~しよしよし…大丈夫だからね……。
よ~しよしよし……」
声をかけ、赤ちゃんの背中をトントンしながら、優しくゆらしていますが…。
「うぎゃああああああああああああああああああ……」
泣き止みません……。
大丈夫かしら……。
「よ~しよしよし…」
「チッ!!!」
…チッ?
………舌打ち?
あり得ない!!!
私はベンチから立ち上がると、泣き続けている赤ちゃんと困っている母親だけのベンチに行き、エマさんのバッグを背中側に置いて、座ります。
「あの、私が赤ちゃんを抱っこしてみても良いでしょうか?」
「…えっ……泣いているんですが…」
「分かっています。
私に抱っこさせて下さい!」