【失恋同盟】
⑪ 決別瞬間

京也side




怒涛の3日間から、一週間が経った。

今日は、篠原と会う約束だったのに。

放課後、体育館裏。
目の前には、見たことない女子。



「佐成くん、ずっと前から好きでした。付き合ってください!」



その言葉に、少しだけ目を見開く。でも、すぐに深々と頭を下げる。



「ごめんなさい」


「とっ、友達からならいいですか?」



遠くの方を見ながら、フーッと小さくため息をつく。



「俺に好意がある人と友達にはなれない」



沈黙。そして――



「…篠原さんは彼女ってことですか?」



篠原…。 篠原か。



「彼女じゃないよ」



そう答えたけど、 胸の奥が、少しだけざわついた。



「でも、篠原さんは佐成くんのこと好きだと思います…」



その言葉に、胸がドクン!と強く跳ねた。

篠原は俺のこと好きじゃないよ。



だって、篠原は――


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