甘く苦く君を思う
私が昴さんの両親に会ったのは3年前。両親は私を前に昴への気持ちを伝えてくれた。何も知らなかった私が彼の家庭について知ったのもこの時だった。まさか彼が高倉グループの跡取りだなんて想像もしていなかった事実に驚かされたのを思い出す。突然の訪問にも驚いたが、何より別れて欲しいと封筒を渡されたのがショックだった。
「高倉グループを牽引する昴の未来を潰さないでいただきたい」
この言葉に衝撃を受けた。彼の未来を潰すつもりなんてあるわけがない。でも裏を返せば、私には務まらないということだ。いくら私が彼を愛していると言ったところで、彼らはそんなことはたいしたことではないと言わんばかり。身を引いて欲しいと懇願され、そっと机の上に封筒を置いて帰っていった。
この封筒のせいで私は謂れのない陰口に晒されるようになってしまった。
私がお金を受け取ったと騒がれ、お金に目がないと囁かれた。彼のお金が目的で付き合っていたとまで言われ、反論しようにも正面から私に真実を確認する人なんていなかった。みんなクスクスと楽しげに噂話を楽しむようでタチが悪かった。
この噂はどこから、とは言わない。この事実を知っているのは私と両親だけだから。
彼らがわざと私がここに居心地が悪くなるよう仕向けているのだろうと感じざるを得なかった。
そんな時、昴さんにも噂について聞かれた。彼にだけはわかってもらいたい、わかってもらえると信じていた。それなのに彼に「受け取ったのか?」と聞かれ、封筒がまだ手元にあると分かると「俺が跡取りだとわかってどう思ったか?」と言われた。
私の言葉を聞かず、そんなことを言う彼の言葉に目の前が真っ暗になった。
あの時からずっと私だってどうやって返せばいいかと悩み続けていた。結果として返す機会を逃してしまったのを彼に頭から「受け取った」と思われた。
でもそのくらい私は彼に信用してもらえてないのだと感じ、私の中で失望感が広がった。
まるで心の奥の扉が閉ざされたように彼に別れを告げた。
「高倉グループを牽引する昴の未来を潰さないでいただきたい」
この言葉に衝撃を受けた。彼の未来を潰すつもりなんてあるわけがない。でも裏を返せば、私には務まらないということだ。いくら私が彼を愛していると言ったところで、彼らはそんなことはたいしたことではないと言わんばかり。身を引いて欲しいと懇願され、そっと机の上に封筒を置いて帰っていった。
この封筒のせいで私は謂れのない陰口に晒されるようになってしまった。
私がお金を受け取ったと騒がれ、お金に目がないと囁かれた。彼のお金が目的で付き合っていたとまで言われ、反論しようにも正面から私に真実を確認する人なんていなかった。みんなクスクスと楽しげに噂話を楽しむようでタチが悪かった。
この噂はどこから、とは言わない。この事実を知っているのは私と両親だけだから。
彼らがわざと私がここに居心地が悪くなるよう仕向けているのだろうと感じざるを得なかった。
そんな時、昴さんにも噂について聞かれた。彼にだけはわかってもらいたい、わかってもらえると信じていた。それなのに彼に「受け取ったのか?」と聞かれ、封筒がまだ手元にあると分かると「俺が跡取りだとわかってどう思ったか?」と言われた。
私の言葉を聞かず、そんなことを言う彼の言葉に目の前が真っ暗になった。
あの時からずっと私だってどうやって返せばいいかと悩み続けていた。結果として返す機会を逃してしまったのを彼に頭から「受け取った」と思われた。
でもそのくらい私は彼に信用してもらえてないのだと感じ、私の中で失望感が広がった。
まるで心の奥の扉が閉ざされたように彼に別れを告げた。