英雄の妻に転生しましたが、離縁されるようです ~旦那様、悪妻の私を愛さないでください~
うっとりと見つめ返していると、ふいに彼が視線をはずして、拒否されたような気持ちになる。彼はわたしの後方にある届け物に目を向けて、やんわりと線を引いた。
「飲み物は、あとでいただこう。このとおり汚れていて、君も嫌だろうから」
わたしは全然気にしないのに、どうしてそんなことを言うのだろうと首を傾げて、はたと思い出した。問題の婚礼式において、アレクシアは討伐帰りの彼のことを「汚い」と罵ったと、新聞に書かれていたではないか。
とたんに胸が潰れそうになり、声を絞り出した。
「ごめんなさい! 婚礼式のとき、わたしは討伐帰りのあなたに酷い言葉を……。命を賭して国のために戦われているあなたを、汚いだなんて思うはずがありません。あなたのことを尊敬しています……。本当です!」
「――アレクシア」
彼が息をのむ気配が伝わってきたが、わたしは彼の顔を直視できず、うつむき視線をさまよわせることしかできない。
「飲み物は、あとでいただこう。このとおり汚れていて、君も嫌だろうから」
わたしは全然気にしないのに、どうしてそんなことを言うのだろうと首を傾げて、はたと思い出した。問題の婚礼式において、アレクシアは討伐帰りの彼のことを「汚い」と罵ったと、新聞に書かれていたではないか。
とたんに胸が潰れそうになり、声を絞り出した。
「ごめんなさい! 婚礼式のとき、わたしは討伐帰りのあなたに酷い言葉を……。命を賭して国のために戦われているあなたを、汚いだなんて思うはずがありません。あなたのことを尊敬しています……。本当です!」
「――アレクシア」
彼が息をのむ気配が伝わってきたが、わたしは彼の顔を直視できず、うつむき視線をさまよわせることしかできない。