英雄の妻に転生しましたが、離縁されるようです ~旦那様、悪妻の私を愛さないでください~
「新調するのではなくお直しをお願いしようと思っているんです。装いに手を抜いては失礼に当たるでしょう?」
これで論破できると思っていたが、メイド長は冷笑を浮かべて言った。
「今さら大奥様の機嫌を取れるとでも? 当家の奥方に代々受け継がれる儀礼用の指輪を、古めかしくて気に入らないといって街で売り払ってしまわれたことをもうお忘れですか」
「えっ……!?」
絶句するわたしを、イレーヌ姫がさも楽しげに後方から眺めている。
前面に出たメイド長は、してやったりといった表情を浮かべ、とどめの一撃をよこした。
「寛大な旦那様がお許しになっても、大奥様がこのことを知れば、ただでは済まさないでしょう。身の振り方をお考えになられたほうがよろしいかと」
*
これで論破できると思っていたが、メイド長は冷笑を浮かべて言った。
「今さら大奥様の機嫌を取れるとでも? 当家の奥方に代々受け継がれる儀礼用の指輪を、古めかしくて気に入らないといって街で売り払ってしまわれたことをもうお忘れですか」
「えっ……!?」
絶句するわたしを、イレーヌ姫がさも楽しげに後方から眺めている。
前面に出たメイド長は、してやったりといった表情を浮かべ、とどめの一撃をよこした。
「寛大な旦那様がお許しになっても、大奥様がこのことを知れば、ただでは済まさないでしょう。身の振り方をお考えになられたほうがよろしいかと」
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